初めてのときは失敗しがち(ボードゲームフリーマーケット)

一番たくさん会場で見かけたゲーム

9月22日に、少なくとも関西で初めての試み、ボードゲームオンリーのフリーマーケットを挙行いたしました。
http://www49.atwiki.jp/bgrecycler/pages/1.html
私はスタッフです。まあ、売るほどゲーム数もってませんし、現行、熱烈に手に入れたいゲームがあるわけではないのでね。なので、どうしてもスタッフ側視点になってしまうのを予めことわっておきます。面白いお話は出展者や来場者の「戦果」記録を見てあげてください。

早起きして、朝9時前に現地到着。開場は11時なので、主催のたなやんとそれまでに、卓割り(墨打ち)をして、次に運び入れるゲームの到着を受け付け。出展者であるほむさんにまでいっぱい手伝わせてしまいました。すみません。
上のリンクにもありますが今回の会場はエレベーターがない3Fなので、できる限り先に出品ゲームを送ってもらっています。設定しておいたゲーム仮置き場に届いたゲームを置きました。この辺でもこういったイベント初めての人とそうでない人はよくわかります。慣れてる子は、段ボールに印や模様をうっています。これは自分の箱がどれか仮置き場からすぐ見分けるためで、不明になったり、捜す時間ロスを防ぐためですね。

さて、徐々に出展者が到着して自分のブースの準備をしている中、最初の入場者が来たのが10時前。10時前! いやいやいや。どれだけ気合入ってるんですか。とりあえず申し訳ないですが、前室にしているロビーで待ってもらうことにする。10時半になってほぼ店の方の用意ができ始めたころに一度外を見周りに行く。既にロビーは半分埋まっている。それにしてもちゃんと待ってくださいと言ったら待ってくれる良い人たちです。いや、脅してないですよ。
外を見に行ったのは会場外にたむろしている連中がいないかどうかです。そんな人はいないと思いますけど固まっていると会場周辺で目立つ(この会場は商店街内にあります)ので、無用なクレームは避けたいのです。今日はスタッフ側なので「どうかなあ?」と思ったことは常に悪い方向に想定して行動しています。幸い京橋駅から途中目立ってたむろっている者なし。良い方向に外れまして一安心です。

ちょうど会場に戻ろうとすると宮野さんがバイクで到着したところで、これで出展者もあらかた揃って準備完了。開場を待つロビーの列は折り返す形になってまして臨界寸前です。この時点で10時45分。たなやんに「これ以上増えたら早めに開場するか」と言いました。もともとの打ち合わせで会場待ち列があふれそうになったら開場時間を繰り上げようということにしてたのです。これもスタッフ視点で恐縮なのですが、人が増えるほど不慮の事故が起こる可能性が高まるため、こういった処置になってます。

特に一回目なので事故だけは絶対に避けねばならない。

結局定時の11時3分前に開場しました。まさになだれ込んでくる来場者の面々です。個人的にはここから30分が一番危険な時間だと思っていたので神経張り詰める。スタッフの中で私一人会場の一番奥にいて(これも十全打ち合わせ通り)、入り口付近の本部と逆の視点から会場内をじっと見張ってました。

当面想定される危険は通路にあふれる人同士がぶつかったりするトラブルと崩れてきたもので怪我をするというトラブルです。特に後者は注意事項に書いてなかったかもしれませんが、会場の二方向にカーテンがあってその陰には地元のオーケストラが練習に使う楽器やらが山積みされていたのです。特に簡単に崩れやすそうなのが高く積み上げられたイスでした。お目当てのゲームを買ってすぐ開けたい気持ちもわかるのですが、そのときに部屋端や隅っこのカーテンに近い部分に行こうとしていた子は皆私に注意されていたはずです。すみませんでした。

重ねて言うが一回目なので事故だけは絶対に避けねばならない。

通路の方ですが、キャリーや背中のリュックが明確に通行を阻害している場合、これまた皆私に注意されていたはずです。すみませんでした。ゲームマーケット2012大阪ほどではないですが、大人の視線に入らない子どもさんもいるので、フリマらしくゲームのことを見たり質問したりするのも大切ですが、できる限り皆さんに気持ち良く帰ってほしいですから。設備系や機械系の人はよくわかると思うのですが、人間が一番の優秀な?熱源となるため会場内はかなり暑い。もちろん会場内の空調は効かせていますが、まさに多勢に無勢。ただでさえ暑いとイライラするのでトラブル起こらないように気を配っていました。恨むなら私一人を恨みなさい。

そんなこんなであちこち注意している間に何とか地獄の30分が終わり、やや空き始める。この時点で完売するお店も出てきました。
人によっては閉店早いというかもしれませんが、特定物を扱っているイベントである以上こうなることはほぼ想定内。だからこそ、開場前に列ができるのです。それに今ゲーム買えば、お昼食べてからでもそのままそのゲームを遊べるところ(近傍の他のゲーム会やキウイゲームズなどのプレイスペース)に持って行って遊べるしね。と言うわけでこの時間設定は間違いはなかったかと。

12時になり人もゲーム数も減ってきて、ゆったり見て回れるようになると本来のフリマらしくゆっくり買い物を楽しんでもらいます。質問のほかにも大阪らしくあちこちで値段交渉をしていたりします。値下げのタイミングを見計らっている連中もいます。普段はなかなか中を見れないゲームですが、この日ばかりは箱を開けてそのまま持ち主に説明してもらえるので、こういった点も売買双方の距離が近いフリマの良いところであると思います。13時まわると半分くらいは完売している。完売したお店は売り子さんがシートの上でゲームを遊んでいたりしてます。この時点で入場者は200人超え。地方都市とは思えない。実際に出店する人も来場者も明らかに関西地域から遠い人をたくさん見ました。なにせ、1か月前くらいにたなやんの音頭とそれに応えるノリで始まった突発に近いイベント(既に予定があった人が多かったはず)なので、さすがにこの人数と遠方からの人たちは私の想定外でした。

14時頃になると続々と値引き(あるいは纏め売り)を始めてあちこちまた完売する店舗が増える。郵便局の人に来てもらって順次撤退準備です。予定通り15時には残った人で片づけも手伝ってもらって無事全員撤収することができました。ありがとうございます。

最後に有志で居酒屋いって打ち上げしました。珍しくお酒呑んでいたのは空腹だったせいもありますが、疲れで不穏当なことを口走る可能性があったからです。私は足腰つかれたので二次会にはいかず帰宅しました。まだ少し腰が痛いです。歳か。

今回のイベントの意義なんかは主催のたなやんが公式に書いてくれると思うので、そっちは置いといて。

今回早く売れてしまった出展者は「もっともってくればよかった」
今回売るのを見ていた人は「これは私も持ってくれば売れるんじゃね」
購入した来場者は「手に入りにくいゲームが中を見てから、適価で買えた」
遅く来た来場者は「結構早くなくなるものだなあ…」

などの感想を持ってくれたと思います。それが運営手伝ってくれた側として嬉しいです。だってこれなら、次があるからね。

複数の人に「今日のイベントは成功ですか?」と聞かれたときに私はこう答えています。

「大きな事故が何もなかったから私的に成功です」

何せ類似イベントの経験が誰もないので、すべて未知数の状態から始まりました。初めてのことをするとき(初めてキスするときとか)には失敗がつきものです。それが「冷たい料理の熱い戦い騒動」以外はなかったのですから充分成功と言えるでしょう。

末筆になりますが本日の主催者側、出店者側、来場者側の全員にありがとうございますと申し上げます。いやあ、趣味は良いものですな。