ゲームを通じた国際理解〜なぜ『電力会社』をデザインできたのか?〜

先日も遊んだが『電力会社』というゲームがある。普段はこのように長くて難しいゲームはやらないのですが、たまに遊ぶとやはりおもしろいですね。
でまあ、あのゲームで発電量によって収入が変わるというのは日本にいると分かりにくい点であろう。日本だと地域に一つしか電力会社がなく、そこから買うしかないからだ。

実は欧州だと電力を商品のように売買する「電力市場」が存在し、極端な話毎日販売者と購入者が変わるという特性があるのです。だからうまく経営できれば高収入ということになるわけですな。
もう一つ言うと欧州ではものすごい勢いで風力発電太陽光発電が広がっており、これらエゴ発電は供給量が安定せず、電力が余る、変動する、逆流するの三重苦をかかえている。だからゲームとしてデザインできるのです。

こういった背景にもふと考えをめぐらせてみると、ゲームだけではなく、ゲームを通しての国際理解の一助になるような気がします。もちろん勝つのは大切で私もそれを目指して遊ぶのだけど、たまにはこんな閑話もよいのではないかなあ。